骨粗しょう症
骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、何らかの原因によって骨密度が低下してしまう病気です。骨量が減って骨の中がスカスカの状態になるため、骨折リスクが高まります。高齢女性の方には非常に多くみられます。骨折しやすい部位は、手首、肋骨、背骨、太ももの付け根などです。体の重さに骨が耐えられず、背骨が圧迫されて骨折することもあります。背中が丸まっている方、腰痛の症状がある方は、骨粗しょう症によって骨折している可能性もあります。
まずは当クリニックをご受診ください
骨粗しょう症が進行すると、転倒して手をついただけでも骨折することがあります。骨折してしまったときは整形外科を受診して骨折を治療しなければなりませんが、骨粗しょう症の根本的な原因は、加齢や栄養不足、閉経による女性ホルモンの不足、薬の副作用などです。また糖尿病が原因で骨粗鬆症になることもあります。したがって、骨折に至る前に、受診することが大切です。当クリニックでは、必要なら(高槻病院などの)近隣の医療機関で骨塩定量を測定します。治療が必要な場合は、生活習慣の見直しのサポートや薬物療法を行っていきます。
このような方は、当クリニックをご受診ください(骨粗しょう症の可能性があります)
- 50歳以上の女性で痩せている
- ご家族に大腿骨骨折をした方がいる
- 煙草を吸っている
- ステロイド薬を使用している
- お酒を大量に飲まれる
- 糖尿病と診断されている
- これまでに過度の食事ダイエットをしたことがある
骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症の発症には、加齢や閉経以外にも食事や運動などの生活習慣などが大きく関係しています。そのため、「骨の生活習慣病」とも呼ばれており、食事療法や運動療法によって治療をサポートすることがきわめて重要です。
食事療法では、骨を強くするカルシウム、たんぱく質、骨のリモデリングに必要なビタミンDやビタミンKを積極的に摂取します。なお、アルコールやカフェイン、リンなどの摂り過ぎには十分注意してください。お酒を飲みすぎると、カルシウムの吸収を妨げられたり、尿からのカルシウムの排泄量が増加したりします。カフェインもカルシウムの排泄を促進する作用があるので、カルシウム不足につながります。リンを摂り過ぎた場合は、骨の中のカルシウムが血液中に放出されやすくなるので、結果的に骨密度の減少を引き起こします。
運動療法も重要です。適度な運動によって骨は丈夫になります。運動を続けていると、筋肉が鍛えられたり、バランス感覚が向上したりするので、転倒防止にもつながります。なお、骨粗しょう症が進行したとき、薬物療法や運動療法だけでは効果が上がらないときは、薬物療法も必要になります。使用するお薬は内服薬や注射薬がありますが、、患者様の状態などによって異なりますので、詳細については患者様に直接ご説明させていただきます。